パナソニックは、紙パック掃除機「MC-JP500G」を発表しました。50~60代のシニア世代をターゲットにした「Jコンセプト」シリーズの製品です。軽く丈夫な素材を採用し「世界最軽量」となる本体質量2キロを実現しています。
発売日は2014年11月25日(火)。店頭予想価格は税別55,000円です。
パナソニック 家庭用紙パック式掃除機 MC-JP500Gの製品概要
「パナソニック MC-JP500G」は、50~60代の「シニア世代」に合わせてデザインされる新コンセプト家電「Jコンセプト」シリーズの製品として発表されました。
ちなみに「Jコンセプト」というシリーズ名は、「日本(Japan)」の“J”と「上質(Jyoushitsu)」の“J”から名づけられており、日本の暮らしに合った機能とデザインにこだわって作られています。
「Jコンセプト」シリーズの白物家電は、こちらで紹介する紙パック式掃除機以外にも足元をしっかり温める「ルームエアコン」や日本人女性の身長に合わせた設計の「冷蔵庫」が発表されています。
今回発表された「MC-JP500G」の特長は「徹底的な軽量化」が行われていることです。
本体に業界初となる先端素材「PP-FRP(PP繊維強化樹脂)」を採用。この「PPFRP」を積層してプレスすることにより、ABS樹脂を使用した従来品の約2分の1の薄さでも同じ強度を実現しています。
モーターはアルミニウムを多用した「アルミ素材高効率モーター」に変更され、小型化と従来比で約56パーセント軽量化されています。
本体内のレイアウトも見直されており、紙パック・モーター・コードリールをタテ一列に配置。「ストレートレイアウト構成」により本体の横幅は約27パーセント、体積も約37パーセントカットされています。
以上の要素技術によって本体質量は世界最軽量となる「2キロ」を実現しています。
また延長管・ホースについても内径や材料変更と発泡成形の採用により、約16パーセントの軽量化を達成しています。
幅23センチの「小型軽量パワーノズル」はモーターと内部構成の改良により従来比で約27パーセントの軽量化を実現。パナソニックの掃除機で好評を博している「親子LEDナビライト」「フローリングの菌までふき掃除」「ハウスダスト発見センサー」「アイドリングオフ」機能を装備しています。
デザインについては、日本の美意識と素材の織り目を活かした「綾織」デザインを採用。本体カラーは「ホワイト」と「ピンクシャンパン」の2種類を用意しています。
パナソニック 家庭用紙パック式掃除機 MC-JP500Gについての感想
今回発表された「MC-JP500G」は、紙パック掃除機の進化として正しい方向性を見据えた製品と言えるでしょう。
紙パック式クリーナーの構造自体は既に完成しており、各メーカーは「小型化」「軽量化」「静音化」「排気性能」の向上に力を入れています。
パナソニックの「MC-JP500G」は小型化と軽量化に注力した製品であり商品コンセプトが非常に明確です。
キャニスタータイプの掃除機は「紙パック掃除機」と「サイクロン掃除機」に二分されていますが、サイクロン掃除機で最軽量級の製品は本体質量が「2.5キロ」前後となっています。
このことからも「MC-JP500G」の本体質量2キロというスペックは、飛び抜けていることがお分かり頂けると思います。
紙パックが必要ないことからサイクロン掃除機を選ぶユーザーも多いと思いますが、サイクロン掃除機はフィルター清掃の手間がかかるので、どちらも一長一短といったところです。
またゴミ捨ての際にホコリが舞い上がらず手も汚れないことを考慮すると、紙パック掃除機も賢い選択と言えるのではないでしょうか。
「MC-JP500G」のシンプルかつミニマルなデザインは非常に日本的です。このような製品は大ヒットすることは無いと思いますが、改良を重ねて末永く販売を続けてほしいと思います。