「パナソニック Jコンセプト MC-JP500G」はパナソニック製の紙パック掃除機です。
素材・モーター・レイアウト・ノズル・延長管の軽量設計により、世界最軽量となる「本体質量2キロ」を実現。ヘッドはモーター駆動式の「小型軽量パワーノズル」です。
「パナソニック Jコンセプト MC-JP500G」の実売価格は50,000円前後です。
目次
製品情報
パナソニック Jコンセプト 紙パック式掃除機 ハウスダスト発見センサー搭載 ホワイト MC-JP500G-W
「パナソニック Jコンセプト MC-JP500G」は、パナソニック株式会社(本社:大阪府門真市)が販売するキャニスター型の紙パック式クリーナーです。(2014年11月発売)
本体カラーは「ホワイト」と「ピンクシャンパン」の2種類。付属品は「すき間用ノズル」「ホース掛け」「紙パック AMC-HC11(1枚)」の3点となります。
製品名の「Jコンセプト」とは、50~60代のシニア世代に合わせて開発される白物家電シリーズの総称であり、掃除機の他にエアコン、冷蔵庫が発表されています。
機能・性能
冒頭にも書いたように本機のセールスポイントは徹底的な「小型軽量化」です。
軽く耐久性に優れた「PP-FRP(PP繊維強化樹脂)」を使用しており、新開発の「アルミ素材高効率モーター」を搭載。さらにモーター・コードリール・紙パックを縦一列に配置する「ストレートレイアウト構成」を採用。デッドスペースを減らして小型化されています。
以上の技術により世界最軽量となる「本体質量2キロ」を実現しています。
またノズルモーターに「ネオジウム磁石」を採用。延長管・ホースも軽量化されており、本体・ホース・延長管・床用ノズルの合計質量である標準質量も3.6キロに収まっています。
ヘッドはモーター駆動式の「小型軽量パワーノズル」です。幅23センチ*奥行7.3センチ*高さ5センチの小型タイプで重量も約500グラムに抑えられています。
電動式の「回転ブラシ」でゴミを強力にかき上げます。しかし軽く押すだけでヘッドが前進する「自走機能」は搭載していません。回転ブラシの素材には、床面と2点で接触する「Y字ブラシ」と「一般ブラシ」を使用しています。
「ワイドイオンプレート」を内蔵しており、イオンの効果で床面の菌を除去する「フローリングの菌までふき掃除」を備えています。また床上を漂うハウスダストをヘッドの上面から吸い込む「エアダストキャッチャー」機能を搭載しています。
パナソニック製クリーナーに共通する「親子のノズル」は、ヘッド上部のペダルを踏むと「親ノズル」と「子ノズル」に分離して、手軽に家具のすき間や高い所を掃除できる便利機能です。さらに本機は床面を明るく照らす「LEDナビライト」を親ノズルと子ノズルの先端に内蔵しています。
ホースの基部には約20マイクロメートルの微細なハウスダストを検知する「ハウスダスト発見センサー」を搭載。これはゴミを発見すると操作部と延長管の「ハウスダスト発見」ランプが光ってお知らせする機能です。ランプはゴミの量に合わせて「点滅~点灯~消灯」と変化します。
省エネ機能はパナソニック製品に共通する「エコナビ(ECONAVI)」を採用しています。ゴミの量に合わせて吸引力を自動調節する機能、ヘッドが約3秒以上浮くと自動停止する「アイドリングオフ」機能の組み合わせにより消費電力を約35パーセント削減します。
紙パック式の掃除機はゴミが多くなると吸引力が低下するデメリットがありますが、ゴミのたまり具合に合わせて吸引力を自動コントロールする「パワー持続センサー」を搭載。紙パック交換まで吸引力を維持します。ゴミが満タンになると「紙パック交換」ランプが点灯してお知らせします。
紙パックはパナソニック純正品の「逃がさんパック AMC-HC11」が1枚付属しています。この紙パックは高性能タイプであり、0.5マイクロメートル以上のハウスダストを約99.9パーセントキャッチできる捕集性能を持っています。また「AMC-NC5」や「AMC-S5」など「M型Vタイプ」の純正紙パックも使用可能です。
排気に関してはモーター保護用の「アレル物質抑制・抗菌酵素加工フィルター」を内蔵しており、花粉やダニの死がい・フンなどのアレル物質を抑制します。また排気風が床面に当たってホコリを舞い上げないよう上方に排気する「まいあげブロック構造」を採用しています。
感想・評価
高齢化社会の到来を考えると「Jコンセプト」のような白物家電が登場するのは必然的だったと言えるでしょう(むしろ遅すぎたとも思えます)
本体質量2キロ、標準質量3.6キロは業界トップクラスの軽さであり、有名メーカーの紙パック掃除機で軽い製品をお探しの方に文句なくおすすめできると思います。
しかしいくつか気になる点も見られます。
たとえばシニア世代向けをコンセプトに開発されたはずなのにヘッドの「自走機能」がありません。自走式にするとヘッドが重くなるので省略したのかもしれませんが次期モデルではぜひ工夫して実現してほしい所です。
またデザインが余りにもシンプルで「無味無臭」に感じられます。シニア向けの製品とは言え強烈な個性のダイソンがあれだけ売れているのですから、もう少し「Jコンセプトらしさ」を出しても良かったのではないでしょうか。
最も気になるのは価格設定です。実売価格52,000円は紙パック式クリーナーの中で最も高い部類であり、それなりのブランドイメージがないと売りにくいでしょう。
単に軽くて小さい紙パック掃除機であれば、無名メーカーの「ジェネリック家電」でも構わないわけで、「軽い」以外にも良い物を買ったと感じさせる部分を、どれだけ打ち出せるかが成功の鍵になりそうです。
製品仕様
発売年月 | 2014年11月 |
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メーカー | パナソニック |
型番 | MC-JP500G-W(ホワイト) MC-JP500G-P(ピンクシャンパン) |
JANコード | 4549077310415(ホワイト) 4549077310422(ピンクシャンパン) |
集じん方式 | 紙パック式 |
ヘッド・ノズル | 小型軽量パワーノズル(モーターヘッド) |
本体寸法 | 幅19.2センチ*奥行き38.3センチ*高さ19.1センチ |
本体質量 | 本体のみ:2キロ(付属品含む:3.6キロ) |
吸込仕事率 | 300~約100W |
消費電力 | 850~約380W |
運転音 | 63~約57dB |
集じん容積 | 1.2リットル |
コードの長さ | 5メートル |
メーカー純正紙パック | AMC-HC11・AMC-NC5・AMC-S5 |